安全衛生情報

2022-12-04 02:56:00

厚生労働省は、11月30日、第三管理区分に区分された場所に係る有機溶剤等の濃度の測定の方法等について告示を行った。
 令和4年年5月に公布された労働安全衛生規則の一部を改正する省令(令和4年厚生労働省令第91号)で、労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)に基づく新たな化学物質管理が定められた。その一環として、作業場所が第三管理区分と区分された場合の規制が強化された。第三管理区分とは、作業場所での有機溶剤等の作業環境測定の結果による区分で、空気中の有機溶剤等の濃度の平均が管理濃度を超えるなど、作業環境管理が適切でないと判断される状態。
 これにより、作業環境管理専門家の意見を聴き、環境の改善が困難であると判断されたなどの場合は、有機溶剤等の測定の結果に基づき、呼吸用保護具を適切に選択、使用すること等が事業者に対し義務付けられた
 この告示は、空気中の有機溶剤等の濃度測定、呼吸用保護具の使用や呼吸用保護具が適切に使用されているかどうかの確認方法について定めたものである。

【告示のポイント】

 1 有機溶剤等の濃度測定
    個人サンプリング法(労働者の身体に試料採取機器を装着して行う測定方法)による作業環境測定等や
   個人ばく露測定の方法、その試料採取方法と分析方法を規定。
 2 有効な呼吸用保護具の使用
    有効な呼吸用保護具として、測定結果に応じた要求防護係数(労働者がばく露される濃度が基準値の
   何倍かを示す係数)を上回る指定防護係数を有するものでなければならないことを規定。
 3 呼吸用保護具の適切な装着の確認
    呼吸用保護具が適切に装着されていることを確認する方法として、フィットファクタ(労働者の顔面と
   呼吸用保護具の面体との密着の程度を示す係数)が呼吸用保護具の種類に応じた要求フィットファクタ
   を上回っていることを確認することを規定。

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pdf 「第三管理区分に区分された場所に係る有機溶剤等の濃度の測定の方法等」に関する告示について(令4.11.30).pdf (1.55MB)

pdf 令和4年11月30日基発1130第1号「第三管理区分に区分された場所に係る有機溶剤等の濃度の測定の方法等の適用等について」.pdf (0.44MB)

以上

 

2022-12-04 01:48:00

 標記、新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時流行に備えた対応に関する資料を以下のとおり報告します。

会社、職場の安全衛生担当、健康管理担当、産業保健担当の方は、ご自身が理解いただくと共に、是非貴社内、及び、関係従業員への周知にご協力をお願いいたします。

 

 

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重症化リスクの高い方(高齢者・基礎疾患を有する方・妊婦)、小学生以下の子どもと保護者の方

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高齢者・基礎疾患を有する方・妊婦の方は重症化のリスクが高いです。発熱など体調不良時には、速やかに発熱外来を受診してください。
*新型コロナの抗原定性検査キットで陽性が確認された場合には、その結果を受診時に医師に伝えてください。

 

重症化リスクの低い方

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重症化リスクの低い方(高齢者・基礎疾患を有する方・妊婦・子ども等以外の方)は、新型コロナウイルスに感染した場合でも重症化したり、入院する割合は低くなっています。発熱など体調不良時は、まずはご自身で新型コロナの抗原定性検査キットで検査してください。
抗原定性検査キットで陽性だった場合には、健康フォローアップセンターに連絡・登録をお願いします。
受診を迷った場合は電話相談窓口などをご利用下さい。
 ・一般用抗原検査キット(OTC)として承認された品目
 ・医療用検査キットの一覧
 ・健康フォローアップセンターの一覧はこちら

 

発熱外来にかかりづらくなる場合に備えましょう

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pdf 重症化リスクの高い方(高齢者・基礎疾患を有する方・妊婦)、小学生以下の子どもと保護者の方.pdf (0.4MB)

pdf 重症化リスクの低い方.pdf (0.41MB)

pdf 発熱外来にかかりづらくなる場合に備えましょう.pdf (0.45MB)

pdf 新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備えた対応.pdf (1.27MB)

 

以上

 

 

 

2022-12-04 01:38:00

標記、寒さと空気の乾燥が進み、新型コロナウイルス感染だけでなく、インフルエンザウイルス感染も増え始めています。

今回、厚生労働省が「新型コロナウイルス・季節性インフルエンザ感染拡大へのそなえとして作成した動画を以下のとおり紹介します。

是非ご活用ください。

(1058) 新型コロナ・インフルエンザ 感染拡大へのそなえ - YouTube

 

 

2022-11-22 14:51:00

東京労働局_年末年始.jpg

イラスト:東京労働局

東京労働局管内での2021年(1月~12月)の死亡災害は、前年比で約倍増となる77人、休業4日以上の死傷災害は12,876人と前年比で2,000人以上増加した。

2022年に入っても、建設業の死亡災害は増加傾向にあり、10月末現在で21人が亡くなっている。

こうした状況を踏まえ、東京労働局は各社の現場責任者に対して、脚立・はしごからの墜落や転落防止対策、安全衛生教育の徹底などをはじめ、期間中は特に下記などの対策を企業に推奨している。

・積雪・凍結など、冬期における転倒防止

・大掃除や棚卸しなどの作業時における、脚立・はしごからの墜落、転落防止対策の徹底

・「Safe Work」のロゴマークを掲示し、労働災害防止の機運を高める

・各関係団体幹部、各事業場の経営トップによるパトロールの実施

また、労働局や労働基準監督署では、講習会などによる改正法令の周知や労働災害防止指導の強化、普及啓発資料の作成・発信による支援のほか、事業場に対する集中パトロールや建設現場指導などを積極的に実施する予定。

年末年始、休み期間中の解体工事や飲食店繁忙期の転倒などで事故

過去には、年末・年始に以下のような事故が起きている。

  • プレス機械による銘板抜き作業中に誤ってペダルを踏んでしまい、右手中指と薬指を切傷(製造業・60歳代・休業3か月)
  • 木造2階建ての解体工事において、1階の屋根上にある瓦の撤去作業中に墜落し、両腕を骨折(建設業・60歳代・休業2か月)
  • トラックからの荷下ろし作業中、ゲートリフターのストッパー部を踏んでしまい、後方に荷とともに墜落(運輸交通業・60歳代・休業3か月)
  • 店内フロアにて、ビールグラスを両手に持って移動中、服が椅子に引っ掛かり転倒し右肩を骨折(接客娯楽業・50歳代・休業3か月)

事故では、業種横断的に「転倒」や腰痛を含む「動作の反動・無理な動作」といった人の作業行動に起因する災害(行動災害)が増加傾向にあるという。特に、死亡や重篤な労働災害が多発傾向にある「建設業」では、一層の注意が必要である。

以上

2022-11-22 14:18:00

厚生労働省では、2022年度で終了する第13次労働災害防止計画に続く「第14次労働災害防止計画(2023年度~2027年度)」を策定中であり、その概要がほぼ固まり、関係情報を公開していますので、以下のとおり参考報告いたします。

各社の労働安全衛生中期計画策定、及び、次年度計画策定等に際しての参考情報としてご活用ください。

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pdf (資料1-1)第14次労働災害防止計画(案).pdf (0.51MB)

pdf (資料2-1)第14次労働災害防止計画本文(案).pdf (3.76MB)

pdf (資料2-2)第三管理区分の事業場に対する措置の強化に係る大臣告示内容等について.pdf (0.51MB)

pdf (資料4)第14次労働災害防止計画に向けた論点.pdf (15.21MB)

 

以上