厚生労働省は令和4年における労働災害発生状況
それによると、死亡者数は前年同期より61人(7.8%)減の718
休業4日以上の死傷者はここ数年継続して増加傾向のままであり、現場のさらなるリスク管理(危険・有害要因の除去・低減対策推進)が必要不可欠な危機的状況である。
令和4年における労働災害発生状況について(1月速報値).pdf (0.5MB)
1月に入り、ますます昼夜を問わず冷え込みが厳しくなってきました。
最近、街を歩いていると、ズボンのポケットに両手を入れたまま歩いている人、ハンズ(イン)ポケットの人が目に付くようになりました。
ところで、なぜハンズ(イン)ポケットは危ない?と言われるのでしょうか?
ご承知のとおり、人はそもそも「四つ足動物」です。四足歩行時は、頭(脳)の位置はそれほど地面から離れていませんでした。なので、足(後ろ足)や手(前足)がバランスを崩してコケても、顎や顔に怪我する程度で、少なくとも転倒で死に至ることは殆どありませんでした。
進化と共に2足歩行になり、結果として体で一番重要な器官の一つ「脳」が一番高い位置になりましたが、人の頭がい骨の進化(地上から1m以上の高さで脳が活動するリスクに備えた頭がい骨の進化)は追いついていません。結果、直立歩行状態から地面に頭がい骨を直撃して死に至る現象が起きることになりました。俗に「1mは一命取る」と言われる被災です。
ある実験では1.6mの人の頭蓋骨が地面にぶつかるまで0.3秒だそうです。とっさの躓き時、それを目と筋肉(体)で感知し脳に伝え、脳が認識し、生命の危険を判断し、防御の手をズボンポケットから出す(運動神経に指示を出す)まで0.5秒。そうです。間に合わないのです。
寒さを感じたら、手袋を使用する等でハンドポケットを防ぎ、安全安心な姿で歩行して「カケガエノナイ命」を守りましょう。