安全衛生情報

2020-05-29 18:42:00

除菌や消毒をうたった商品について正しく知っていますか?

国民生活センターより以下の注意喚起が出ております。

-新型コロナウイルスに関連して-
URL:http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200515_2.html

 

除菌や消毒をうたう商品に含まれる成分について
 現在販売されている液状の 除菌や消毒をうたう商品には、主にエタノールなどのアルコール類、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水、塩化ベンザルコニウムなどの第4級アンモニウム塩、二酸化塩素などの成分が使われています。それぞれについて、特徴を紹介します。

(1)アルコール類
 消毒に用いるアルコールは、通常、70%のエタノールなどが使用されます。メタノールは人体への毒性が高いものなので、手指の消毒には絶対に使用してはいけません。

(2)次亜塩素酸ナトリウム
 次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の塩素系漂白剤の成分です。身近なものを消毒するためには、水で0.05%に薄め て拭いた後水拭きをしましょう。噴霧については、絶対に行わないでください。

(3)次亜塩素酸水
 次亜塩素酸水は、塩酸又は食塩水を電解することにより得られるもので、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することについては、現時点では評価中です

(4)第4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム)
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどの第4級アンモニウム塩は医薬品や医薬部外品の消毒剤の有効成分ですが、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することについては、現時点では評価中です

(5)二酸化塩素
二酸化塩素は、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することの有効性については、現時点では確認されておりません

 

消費者へのアドバイス
(1)手指からの新型コロナウイルスの除去には、流水と石けんを使った丁寧な手洗いが有効です。手洗いができない場合に消毒効果が期待されるものとしては、70%のエタノールのようなアルコールが挙げられます。流水と石けんを使った丁寧な手洗いの後にアルコール消毒液を使用する必要はありません

(2)食器・ドアノブ等の身近なものの消毒には、次亜塩素酸ナトリウムを薄めて拭いた後、水拭きをしましょう

(3)除菌や消毒をうたうような商品を購入する際や使用する際は、成分は何か、使用してもよい場所はどこか、希釈して使用する商品なのか等、広告や表示をよく確認してから使用するようにしましょう

(4)メタノールは人体への毒性が高いものですので、絶対に消毒用として使用しないでください。また、高濃度のアルコールは可燃性なので、使用する際は火気を避け、換気をしましょう

 (出典:国民生活センター、2020年5月15日時点の情報)

pdf版pdf 除菌や消毒をうたった商品について正しく知っていますか?_hspc.pdf (0.58MB)

以上

2020-05-29 09:13:00

【タクシーにおける感染拡大防止】

 タクシーを運行する、あるいは利用する企業の経営者・担当者のみなさま、タクシーの車内は、乗客から運転手へ、運転手から乗客へ、両方向の感染拡大に注意が必要です。運行する側はもちろん、利用する側も協力して対策をとりましょう。

1.課題の背景:
 2020年2月から4月にかけて、複数の都道府県におけるタクシー運転手の新型コロナウイルス感染例が報道されました。

運転手と不特定の乗客が同じ車内で過ごす場面では飛沫感染のおそれが、運賃の受け渡しや荷物のトランクへの収納などの場面では接触感染おそれがあります。また、運転手が感染した場合、運転手自身だけでなく他の乗客へ拡がることも懸念されます。

 他地域からの観光客が多い沖縄県では、連休期間中の5月初旬までに県立病院の医師らがタクシー向けの対策をまとめた文書と動画が公開されました。全国的には、5月18日に(一社)全国ハイヤー・タクシー連合会から「タクシーにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(第1版)」が公表されました。今回は、これらの資料を参考にタクシー向けの対策を紹介します。

2.企業でできる対策:

2-1 労務管理・運行管理を通じて、体調不良の状態での乗務を避ける
2-2 飛沫感染を防ぐため、窓を開けるなどして常時換気をする
2-3 接触感染を防ぐため、運転手の手指衛生や乗客が降りた後の拭き取りを行う

2-1.労務管理・運行管理
 ① 体調不良時に安心して休めるよう、休暇や欠勤などの制度を整え、従業員に周知する
 ② 出勤時(乗務開始時)の体調は、運転手自身と管理者の両方向で確認する
 ③ 営業所内での「3密」(密閉・密集・密接)を避ける

 地域の流行状況に応じて考慮する対策
 ④高齢、基礎疾患があるなど重症化しやすい条件に該当する運転手は他地域からの客が多い場所での客待ちを控える

 まず、体調不良の状態での乗務を避けることは、新型コロナウイルスに限らず様々な感染症の対策としても、また交通事故のリスクを減らす観点でも必要です。発熱・倦怠感などの症状については、日々の点呼等の中で運転手からの自己申告と管理者による確認を行いましょう。この際、点呼の場である営業所内での「3密」(密閉・密集・密接)を避けること、アルコールチェッカーなどの物品の共用を減らす(やむを得ず共用するときは洗剤などで拭いてから渡す)ことも大切です。

 地域の流行状況に応じて考慮する対策もあります。例えば、自地域での患者が少なく、主に他地域からの持ち込みを警戒する状況下では、他地域からの客が多く乗車する空港、新幹線の駅、ホテルといった場所での感染リスクは比較的高いと見なします。高齢、基礎疾患があるなど重症化しやすい条件に該当する運転手は、このような場所での客待ちを控えることも対策になります。

 なお、経営者が運転手ら従業員を取り締まるような管理一辺倒になってしまうと、従業員にとっては「正直に申告すると損をする」「生活が成り立たなくなる」と捉えられ、最悪の場合、体調不良に自ら気づいても隠すことにつながりかねません。休暇や欠勤などの制度面を含め、もしもの時に安心して休めるようにしておくことが前提条件として大切です。

2-2.飛沫感染の防止
 ① 運転手と後部座席の間にビニールカーテン等による仕切りを設け
 ② 運転手はマスクを着け、乗客にもできるだけ着けてもらう
 ③ 走行中は常時窓を開けて換気する

 ※消毒剤を噴霧するタイプの商品は人体への安全性と効果が公的に認められていない

 運転席と後部座席の間に仕切りを設ける、運転手と乗客両方がマスク(話す時に飛沫を飛ばさないことが目的なので布マスク可)を着けるといった方法は、費用面を含めて着手しやすく、すでに多くのタクシーで導入されているようです。

 走行中は、運転席・助手席だけでなく後部座席も窓を開け、常時換気することが望ましいです。雨が降っているときや乗客の協力が得難いときの次善の方法としては、窓の上部数センチだけ開け、カーエアコンを外気導入モードで運転することが挙げられます。

 一方、人体以外での実験結果を根拠として、消毒剤を噴霧するタイプの商品が売り込まれるケースも散見されます。これらの商品は、人体に吸入した場合の安全性や感染症対策としての効果が公的に認められておらず、消費者庁から注意喚起がなされています。例えば次亜塩素酸水(電解水)は、生成装置から出たばかりの流水による食品洗浄が主な用途であり、食品添加物の認可は最終食品の完成前に除去されることが条件です。容器に詰め替えられて時間が経った場合や空気中に噴霧された場合の安全性や効果が認められているわけではありません。

2-3.接触感染の防止
 ① 乗客の荷物を触った後、ハンドル等を触る前に、手指消毒を行う
 ② 運賃授受の後、ハンドル等を触る前に、手指消毒を行う
 ③ 乗客が降りた後、家庭用洗剤を用いて車内を拭き、手指消毒を行
 ④ 車庫に戻った時や帰宅時は、流水と石けんで手を洗う
 ⑤ 業務中に着た制服等はできるだけこまめに洗濯する
 ⑥ キャッシュレス決済の導入・利用を促す

 まず、適切なタイミングと方法による手指衛生(アルコールによる手指消毒または流水・石けんによる手洗い)が大切です。客の荷物を触った後、運賃授受の後は、ハンドルやシフトレバーなどを触る前に手指消毒を行います。アルコール手指消毒剤の入手が難しい場合は使い捨てのウエットティッシュを使います。水道が使える車庫に戻った時や帰宅時は手を洗います。

 手袋を使えば省略できると思われるかも知れませんが、自分の顔を触ってしまえば手袋の有無は関係ありませんし、マスクと同じく手袋も着脱時には素手で触れてしまうため、外した後の手指消毒または手洗いが必要です。制服等はこまめに洗濯できるよう、十分な数を支給すること、また洗濯しやすい素材にすることが望ましいです。

 乗客が降りた後は、手すりなど車内で手を触れやすい場所を中心に拭き取りを行います。界面活性剤入りの家庭用洗剤(水で薄めたもの)を使い捨ての紙や布にしみこませて拭く方法は、扱いやすさと内装の素材の傷めにくさの両面で適していると考えられます。拭き取りの後も、ハンドルなどを触る前に手指消毒を行いましょう。
その他、ICカードやQRコードを用いたキャッシュレス決済を使うことで、現金を手で触る機会を減らすことが期待できます。

3.関連情報リンク:

(1)(一社)全国ハイヤー・タクシー連合会
  タクシーにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(第1版)
  http://www.taxi-japan.or.jp/content/?p=article&c=3111&a=13

(2)沖縄県立中部病院感染症内科
  タクシー運転手に求められる新型コロナウイルス対策 7つのポイント
  http://plaza.umin.ac.jp/~ihf/others/200502.pdf

(3)沖縄県医師会(YouTube) タクシー運転手向けの感染対策について
  https://www.youtube.com/watch?v=MgH_LZU29eA

(4)消費者庁 新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする商品の表示に関する
  改善要請等及び一般消費者への注意喚起について(2020年3月10日)
  https://www.caa.go.jp/notice/entry/019228/

PDF版

pdf 感染症予防】タクシーにおける感染拡大防止.pdf (0.95MB)

 

情報元:りんどう国際事務所 社会保険労務士 中條幸子 sr-rindow@rindowkokusai.com

文責:田原 裕之(産業医科大学 産業精神保健学)
※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

以上

2020-05-28 09:47:00

【寮における感染対策】

 経営者・総務人事担当者のみなさま、社員寮での感染防止対策は万全でしょうか?シンガポールでは、外国人労働者の住む寮での集団感染により感染者数が急増しています。感染リスクの高い集団生活を行う寮の感染対策を改めて見直しましょう。

1.課題の背景:
 集団生活を行う寮では、風呂、トイレ、食堂などが共用になっていることもあり、集団感染のリスクが高い環境にあります。また、新型コロナウイルス感染者でも自宅療養を指示されることがあり、感染者が寮内で療養する際の対応も決めておく必要があります。

2.企業でできる対策:

 かぜ症状、新型コロナウイルスに感染し自室療養する人への対応方法を定める
(寮内での3密を避けた新しい生活様式へ移行する)

(1)かぜ症状、新型コロナウイルス感染者で自室療養する人への対応方法を定める。
 プライバシーの保護に留意しつつ以下の対策を取ることで感染拡大を防止します。
① かぜ症状で自室療養を行う場合は、職場上司、寮の管理人が把握できるよう連絡手順を定めておく(連絡は非対面で行う)。
② 自室療養するものは必ず個室に移す。できる限り自室から出ないで済むよう、トイレ、シャワーが付いている個室がある場合は部屋を移すことも検討する。
③ 食事は自室で摂るようにし、使い捨て容器の弁当を、時間を決めて自室前などに置き配する等、食事提供、下膳時の対面を避ける。置き配が難しく食事を手渡しする場合は、マスクを着用し、会話を最小限に、時間を短く行う。
④ やむを得ず個室を出る場合は、手洗いをしてから、マスクを着用する。
⑤ 共用風呂の利用が避けられない場合は、利用時間の最後に使用する。利用後は触れたドアノブの消毒を行う。
⑥ 共用トイレの利用が避けられない場合は、フタがついている場合はフタをしてから流すようにする。利用後は触れたドアノブ、トイレットペーパーホルダーの消毒を行う。
⑦ 汚物が付着していない衣類の洗濯方法は通常通りで良いが、共用洗濯機を使用後はボタンの拭き取り消毒を行う。
※汚物が付着している場合は、80℃以上の熱湯に10 分以上つける又は 0.1%次亜塩素酸で消毒を行う必要がある。
⑧ 鼻水や唾液のついたティッシュなどのごみはビニール袋に入れ、室外に出す時はしっかり口を結ぶなど密閉して捨てる。

(2)寮内での3密を避けた新しい生活様式へ移行する。
 寮での共同生活は集団感染リスクが高いため、原則自室での生活とし、共用場所(食堂、風呂、トイレなど)では以下対策を行い、集団感染を防止する。
① 原則自室内で生活を行い、談話室や個室に複数名が集合することは避ける。
② 複数名が一つの部屋で生活せざるを得ない場合は、パーテーションなどで個人のスペースを区切り、30分毎に窓を開けて換気に努める。
③ 鼻水や唾液のついたティッシュなどのごみはビニール袋に入れ、室外に出す時はしっかり口を結ぶなど密閉して捨てる。

④ 食堂で食事提供を行う場合は、以下を守る。
 ・食事は個人ごとに摂り、座席は、2m以上の距離を確保する。
 ・食堂利用前の手洗い徹底し、可能であれば入口付近に手指消毒液を設置する。
 ・食事以外の時間はマスクを着用する。
 ・食事中の会話は極力控え、食事終了後はすみやに退室する。
 ・テーブルにダスター等を配置し、食後に各自でテーブル清拭を励行する。
⑤ 共用の風呂を利用する場合は、以下を守る
 ・脱衣場では2m以上の対人距離を確保する。
 ・入浴中も可能な範囲で対人距離を確保する。
 ・着替え、入浴中は会話を控える。
 ・入浴後は速やかに退出する。
⑥ 共用トイレを利用する場合は、以下を守る
⑦ 蓋がある場合は蓋を閉めて汚物を流すよう表示する。
⑧ 使用後は必ず手洗いを行う
⑨ ハンドドライヤーを設置している場合は利用を停止する。
⑩ エレベーター、電気のスイッチ、自動販売機のボタン、ドアノブ、トイレットペーパーホルダーなど接触頻度の高い場所は、定期的に拭き取り消毒を行う。

 

PDF版 pdf 寮における感染症予防対策_hspc.pdf (0.52MB)

 

情報元:りんどう国際事務所 社会保険労務士 中條幸子 sr-rindow@rindowkokusai.com

文責:守田 祐作(産業医科大学 健康開発科学)
※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

※本内容に関するご意見・ご要望は、covid19@ohsupports.comまでお寄せください。

以上

2020-05-28 09:45:00

 産業医有志グループが、2020年5月18日付で訪問介護における感染対策感染が疑われる利用者への対)を公開しました。訪問介護を行う従業員の感染対策への具体的指針が出ていますので、是非ご参照ください。

 訪問介護を行う従業員が、感染者や濃厚接触者となってしまった場合、長期間にわたり職場離脱が予想されます。また、感染者となった従業員が他の利用者や同僚の従業員に二次感染させることで、当該事業所内に新たなクラスターを発生させることにもつながりかねません。従業員に下記の対策を実施させるとともに、管理者も人員確保含めたサービス提供体制、連絡体制の整備など改めて感染対策を見直し、徹底しましょう。

事業所でできる対策:
(1)訪問前に利用者の体調を確認し症状を認める場合は訪問介護の必要性を再検討する。
 (1-1) 利用者に毎日の検温を求め、訪問前に電話で体温や風邪症状の有無を確認する
 (1-2) 症状を認める場合は、家族・主治医・担当ケアマネージャーに報告する
 (1-3) 保健所等に設置されている帰国者・接触者相談センターに電話連絡し、指示を受ける
 (1-4) 担当ケアマネージャー・保健所とよく相談の上、訪問介護の必要性を検討する

(2)重症化のリスクがある従業員に、感染疑いのある利用者の訪問介護をさせない。
 (2-1) (1)で訪問の必要性が認められ、サービスを提供することになった場合、万一感染した場合のことを考え、重症化のリスクがある従業員に担当させるのは控える
 (2-2) サービスを提供する場合は、支援内容・支援時間を絞るように調整する
 (2-3) 妊婦、糖尿病・心疾患・腎疾患等の持病があるもの以外から担当者を選定する
 (2-4) 担当者は固定とし、当面は同担当者が他の利用者へのケアを行うことは控える

(3)サービス提供時には感染防止策を徹底する。
 (3-1) 担当者は事前にマスク・ガウン・手袋等の着脱訓練を行っておく
 (3-2) 訪問時には2方向の窓を開放し、換気を徹底する
 (3-3) 利用者と接するときは、使い捨て手袋・不織布性マスク・使い捨てガウン・ゴーグル等を着用する(保護具がない場合は代用品を使用する:リンク参照)
 (3-4) 食事の介助の際、食事前に利用者の手指消毒を行う
 (3-5) 利用した食器は自動食器洗浄機、または洗剤での洗浄を行う
 (3-6) 入浴の介助が必要な場合、原則清拭で対応する
 (3-7) 清拭で使用したタオル等は、手袋・マスク着用のまま、一般的な家庭用洗剤で洗濯し、完全に乾燥させる
 (3-8) 使用したマスクや手袋は表面に触れないように注意して外す(下図参照)
 (3-9) 外したゴーグルや廃棄物はすぐにビニール袋に入れて密閉、廃棄物は家庭ごみとして利用者宅で廃棄してもらう
 (3-10)サービス終了後に手洗いを行う(アルコール消毒でも可)
 (3-11)手指消毒の前に顔を触らないようにする
 (3-12)使用したゴーグルは、改めて手袋を着用の上で、アルコールまたは0.05%の次亜塩素酸を浸透させたペーパータオル等で外側を拭きとる(リンク参照)

 

出典:日本環境感染学会. 高齢者介護施設における感染対策(第1版)
関連情報リンク:
(1)高齢者介護施設における感染対策 第1版
http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/koreisyakaigoshisetsu_kansentaisaku.pdf
(2)高齢者福祉施設の方のためのQ&A  
http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/koureisyashisetsu_Q%26A.pdf
(3)訪問系サービスにおける新型コロナウイルス感染症への対応について
https://www.mhlw.go.jp/content/000610631.pdf
(4)医療用個人防護具の代替品性能評価と作り方
https://covid-19-act.jp/ppe/
(5)サージカルマスク、長袖ガウン、ゴーグル及びフェイスシールド、の例外的取扱いについて
https://www.mhlw.go.jp/content/000622132.pdf
(6)訪問介護職員のためのそうだったのか!感染対策!②(利用者とあなたの間でウイルスのやりとりをしないために)
https://www.youtube.com/watch?v=RZN_aN6dcs4

pdf 訪問介護事業者の感染症予防対策_20200516.pdf (0.51MB)

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編集:発行 りんどう国際事務所 中條幸子
sr‐rindow@rindowkokusai.com ホームページ:http://www.rindowkokusai.com

出典:産業医有志グループ

文責:今井 鉄平(OHサポート株式会社 代表・産業医)
※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

以上

2020-05-27 17:20:00

 標記、国土交通省が5月4日付けで各地方整備局・開発局宛てに発行した標記通知を参考紹介いたします。

 固定の場所で業務を進めている事務職、飲食業、製造業と異なり管理が難しいといわれている建設現場における感染症予防対策について具体的に指示が出ています。

関係者は是非以下ポイントをご参照ください。また、詳細は添付通達でご確認ください。

1.課題の背景:
建設現場は一般に屋外作業であるが、以下①②のように3密が重なる場面も発生する
①【現場事務所や更衣室、喫煙所、狭い空間での作業、騒音の中での作業等で大声で指示や確認をする】

大声を出すとその分飛沫が飛びやすく、感染リスクを高めることになる。さらに、新型コロナウイルスは、無症状であっても呼吸量が増える活動時に感染事例が報告されている現場作業中は作業負荷が高くなりがちであり、この点でも感染リスクを高める可能性がある。

②【複数の作業員が日替わりで入構する】
一定の工期の中で複数の事業者が混在し、日々人員が入れ替わりながら仕事が進められることもリスクの一つで、感染者が入構してしまうことで複数の事業者への感染拡大につながってしまうことが懸念される。

2.企業でできる対策:
(1)密閉空間となる場所を洗い出し、人との距離を保つようにする
(2)対策に要する費用については、受発注者間で設計変更の協議を行
(3)接触感染を防止するための対策を行う
(4)発熱などの体調不良者が出た場合の対策を行う


(1)密閉空間となる場所を洗い出し、人との距離を保つようにする
 (1-1) 休憩室、更衣室、喫煙所に一度に集まらないように時間を分け、窓を開けるなど換気を行う
 (1-2) 現場事務所での打ち合わせでも人が密集しないようにする
 (1-3) 建築途中の狭い空間で作業を行う場合も換気ができるように送風機などを使用する
 (1-4) 作業は1人で行う、または、複数名で行う場合は持ち場を分担するなど、できるだけお互いに距離を取って行う
 (1-5) 朝礼や点呼でも距離を開け、必要に応じて拡声器などを利用する
 (1-6) 屋外で弁当を食べるときや休憩するとき(喫煙も含む)も対面を避け、最低1m以上離れる
 (1-7) 距離を取ることが難しい場合には各人がマスクを必ず着用する
 (1-8) 大声で話さなくても済むよう、インカムを利用する
 (1-9) 作業員以外の入構(例:住宅工事における発注者の現場見学)がある際も、入構者にマスク着用や手指消毒を求めるとともに、対応者も最低1m以上の距離をとる

 

(2)感染拡大防止対策のため、必要に応じて受発注者間で設計変更の協議を行う
 (2-1) 労働者宿舎における密集を避けるための、近隣宿泊施設の宿泊費・交通費
 (2-2) 現場事務所や労働者宿舎等の拡張費用・借地料
 (2-3) 現場従事者のマスク、インカム、シールドヘルメット等の購入・リース費用
 (2-4) 現場に配布する消毒液、赤外線体温計等の購入・リース費用
 (2-5) 遠隔臨場やテレビ会議等のための機材・通信費


(3)接触感染を防止するための対策を行う
 (3-1) 工具などの共用を避ける、脚立なども含め共用のものを扱った後は手を洗う
 (3-2) 手洗い場でタオルなどを共用しない
 (3-3) 手袋を着用し、顔を触らないように注意する。手袋を脱いだ後は手を洗う
 (3-4) 社有車や建設機械を共有する場合は、ハンドル、チェンジレバー、ドアノブ、端末のボタンなど手で触れる頻度の多いところをアルコールや次亜塩素酸ナトリウムによる拭き取り消毒を行う


(4)発熱などの体調不良者が出た場合の対策を行う
 (4-1)出勤前に体温測定をして、発熱などの風邪症状がある場合は出勤を控える
 (4-2)点呼の際に体調を確認する
 (4-3)現場で体温を測ることができるよう、体温計を備える
 (4-4)体調不良から回復した作業員の職場復帰の手順を定めておく
 (4-5)現場作業員はもちろんのこと、作業員以外の入構者(例:発注者)があった場合も、日時、氏名、連絡先などを控えておき、万が一感染者が出た場合には連絡を取れるようにする

 

pdf 工事及び業務における新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策の徹底について.pdf (4.5MB)

 

以上

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