厚生労働省は、12月13日、優れた技能と経験を持ち、担当する現場や部署で作業の安全を確保して優良な成績を挙げた職長※1108名を、令和5年度の「安全優良職長」として厚生労働大臣から顕彰することを決定し公表した。
この制度は、労働災害による休業4日以上の被災者数が約13万人※2(令和4年)となる中、高い安全意識を持って適切な安全指導を実践してきた優秀な職長を顕彰することにより、その職長を中心とした事業場や地域における安全活動の活性化を図ることを目的に実施している。平成10年度から始まり今回で26回目。
今年度の安全優良職長厚生労働大臣顕彰式典は、令和6年1月12日(金)にイイノホール(東京都千代田区)で執り行う予定とのこと。
※1 「職長」とは、事業場で部下の作業員を直接指揮監督し、作業の安全確保・遂行に責任を持ち、第一線において「安全」を実現する監督者のこと。班長、作業長などとも呼ばれ、「安全のキーパーソン」と言われる。
※2 新型コロナウイルス感染症へのり患によるものを除く。
令和5年度_安全優良職長厚生労働大臣顕彰_受賞者名簿.pdf (0.22MB)
安全優良職長厚生労働大臣顕彰の基準(概要).pdf (0.1MB)
厚生労働省は、令和4年度の「石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況」の確定値を取りまとめ、公表した。
それによると、「労災保険給付」の令和4年度の請求件数は1,361件(石綿肺を除く)、支給決定件数は1,079件(同)で、請求件数・支給決定件数ともに、昨年度と比べやや増加。「特別遺族給付金」の令和4年度の請求件数は132件で、支給決定件数は170件とのこと、微増ながら毎年増加傾向にある。
- 1「労災保険給付」の請求・支給決定状況 【別添表1-1、表1-2、表2、表5、図1、図3-1】
石綿による疾病※1で、療養や休業を必要とする労働者や死亡した労働者のご遺族は、疾病発症が仕事によるものと認められた場合「労働者災害補償保険法」に基づく給付の対象となる。 - (1)肺がん、中皮腫、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚※2
請求件数 1,361件 (前年度比 83件、 6.5%増)
支給決定件数 1,079件 (同 67件、 6.6%増) - (2)石綿肺 ((1)の件数には含まれない)※3、4
支給決定件数 61件 (同 3件、 4.7%減) - 2「特別遺族給付金」の請求・支給決定状況※5 【別添表3、表4、表5、図2、図3-2】
石綿による疾病で死亡した労働者のご遺族で、時効(5年)によって労災保険の遺族補償給付を受ける権利が消滅した人については「石綿による健康被害の救済に関する法律」に基づき、疾病発症が仕事によるものと認められた場合、「特別遺族給付金」が支給される仕組みとなっている。
請求件数 132件 (前年度比 413件、 75.8%減)
支給決定件数 170件 (同 139件、448.4%増)
厚生労働省は12月18日、2023年の労働災害発生状況(12月速報
それによると、死亡災害は609人で前年同期比6.0%減少。業種別では、建設業27.7%減、林業
休業4日以上の死傷者数は、11万780人で同2.5%増加。業
s23-12s23-12_労働災害統計_12月速報_hspc.pdf (0.38MB)
最近、海外を含め地震が頻発しています。
年末年始を控え、事業所・事務所の大掃除や防災用品の整理整頓を予定している事業所もあるかと思います。
先般、東京都事業所防災リーダー通信2023_vol. 36で「災害時のトイレの使い方」についての情報がありましたので、紹介します。万一の事態に備え、職場展開されることを希望します。「備えあれば憂い無し」で年末を迎えましょう。
ご参考まで。
r536_災害時のトイレの使い方.pdf (0.97MB)