基発0525 第3 号
都道府県労働局長 殿
厚生労働省労働基準局長
標記、これまで防じんマスク、防毒マスク等の呼吸用保護具を使用する労働者の健康障害を防止するため「防じんマスクの選択、使用等について」(平成17 年2 月7 日付け基発第0207006 号。以下「防じんマスク通達」という。)及び「防毒マスクの選択、使用等について」(平成17 年2 月7 日付け基発第0207007 号。以下「防毒マスク通達」という。)により、その適切な選択、使用、保守管理等に当たって留意すべき事項を示してきた。
今般、労働安全衛生規則等の一部を改正する省令(令和4年厚生労働省令第91 号。以下「改正省令」という)等により、新たな化学物質管理が導入されたことに伴い、呼吸用保護具の選択、使用等に当たっての留意事項を下記のとおり定めたので、関係事業場に対して周知を図るとともに、事業場の指導に当たって遺漏なきを期されたい。
なお、防じんマスク通達及び防毒マスク通達は、本通達をもって廃止する。
防じんマスク、防毒マスク及び電動ファン付き呼吸用保護具の選択、使用等について_20230602_1.pdf (0.59MB)
以上
2023年6月21日付で発行された標記に関する事務連絡を添付のとおり報告します。
補助金の内容について、従前は「高年齢労働者の労働災害防止コース」のみでしたが、今回新たに医療保険者と事業者が積極的に連携し、明確な役割分担と良好な職場環境のもと、労働者の予防・健康づくりを効果的・効率的に実行するための「コラボヘルスコース」を補助金の対象としまた。
積極的な活用を希望します。なお、予算の範囲内での補助金対応なので、昨年同様上限に達した段階で受付を中止しますことをご了承願います。
エイジフレンドリー補助金の周知について(お願い)20230703_2.pdf (1.07MB)
50歳以上を中心に、転倒による骨折等の労働災害が増加し続けています。
事業者は労働者の転倒災害防止のための措置を講じなければなりません。また、労働者自身が注意することも必要です。
転倒災害は死亡災害こそ少ないものの、休業4日以上の被災、つまり骨折等長期の休職を余儀なくされ、そのまま寝たきりになる被災も多発しています。職場から「躓き」「滑り」に起因する災害要因を一掃すると共に、労働者自身も日頃から歩数を意識し体力(筋力)を維持する等、で転倒災害防止を図りましょう。
労働者の転倒災害(業務中の転倒による重傷)を防止しましょう_事業者向け_r5.2023.pdf (0.68MB)
労働者の転倒災害(業務中の転倒による重傷)を防止しましょう_労働者向け_r5.2023.pdf (0.49MB)
以上
厚生労働省は、2023年6月30日、令和4年(2022年)度の「過労死等※1の労災補償状況」を取りまとめて公表した。
厚生労働省は、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況について、労災請求件数や「業務上疾病」と認定し労災保険給付を決定した支給決定件数※2などを、平成14年以降年1回、取りまとめている。
それによると、過労死等に関する請求件数は3,486件で前年度比387件の増加。支給決定件数は904件で前年度比103件の増加となっている。うち死亡・自殺(未遂を含む)件数は121件(前年度比15件の減少)とのことである。
概要は以下のとおり。
1 脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
(1)請求件数は803件(前年度比50件の増加)、
うち死亡件数は前年度比45件増の218件
(2)支給決定件数は194件(前年度比22件の増加)
うち死亡件数は前年度比3件減の54件
2 精神障害に関する事案の労災補償状況
(1)請求件数は2,683件(前年度比337件の増加)
うち未遂を含む自殺の件数は前年度比12件増の183 件
(2)支給決定件数は710件(前年度比81件の増加)
うち未遂を含む自殺の件数は前年度比12件減の67件
※1「過労死等」とは、過労死等防止対策推進法第2条において「業務における過重な負荷による脳血管疾患若しくは心臓疾患を原因とする死亡若しくは業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死亡又はこれらの脳血管疾患若しくは心臓疾患若しくは精神障害をいう。」と定義されている。
※2支給決定件数は、令和4年度中に「業務上」と認定した件数で令和4年度以前に請求があったものを含む。
別添資料1 脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況.pdf (1.33MB)
別添資料2 精神障害に関する事案の労災補償状況.pdf (1.36MB)
別添資料3 裁量労働制対象者に関する労災補償状況.pdf (0.13MB)
以上