2023-12-22 08:00:00
厚生労働省は、令和4年度の「石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況」の確定値を取りまとめ、公表した。
それによると、「労災保険給付」の令和4年度の請求件数は1,361件(石綿肺を除く)、支給決定件数は1,079件(同)で、請求件数・支給決定件数ともに、昨年度と比べやや増加。「特別遺族給付金」の令和4年度の請求件数は132件で、支給決定件数は170件とのこと、微増ながら毎年増加傾向にある。
- 1「労災保険給付」の請求・支給決定状況 【別添表1-1、表1-2、表2、表5、図1、図3-1】
石綿による疾病※1で、療養や休業を必要とする労働者や死亡した労働者のご遺族は、疾病発症が仕事によるものと認められた場合「労働者災害補償保険法」に基づく給付の対象となる。 - (1)肺がん、中皮腫、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚※2
請求件数 1,361件 (前年度比 83件、 6.5%増)
支給決定件数 1,079件 (同 67件、 6.6%増) - (2)石綿肺 ((1)の件数には含まれない)※3、4
支給決定件数 61件 (同 3件、 4.7%減) - 2「特別遺族給付金」の請求・支給決定状況※5 【別添表3、表4、表5、図2、図3-2】
石綿による疾病で死亡した労働者のご遺族で、時効(5年)によって労災保険の遺族補償給付を受ける権利が消滅した人については「石綿による健康被害の救済に関する法律」に基づき、疾病発症が仕事によるものと認められた場合、「特別遺族給付金」が支給される仕組みとなっている。
請求件数 132件 (前年度比 413件、 75.8%減)
支給決定件数 170件 (同 139件、448.4%増)