2022-09-30 16:08:00
厚生労働省は、9月27日「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準の在り方について(報告)」の公表を行い、自動車運転者の労働時間を検討する専門委員会による「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)の取りまとめを公表した。
この取りまとめは、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の労働時間等の改善基準を長時間・過重労働の実態にある自動車運転者の健康確保などの観点から見直しを行うもの。
今回、新たに発表されたトラックでの主な変更点は以下の通り。
1年、1か月の拘束時間:年間3300時間、かつ月拘束時間が284時間を超えない。
例外として、1年の総拘束時間が3,400時間を超えない範囲で年6回まで、1か月の拘束時間を310時間まで延長可能。ただし、284時間を超える月が3か月を超えて連続しないこと。その上で、月の時間外・休日労働が100時間未満となるよう努めるものとする。
1日の休息期間(勤務間インターバル):継続11時間以上を基本
現行の継続8時間から継続11時間以上を基本とし、継続9時間を下回らないものとする。
連続運転時間:4時間を超えない
ただし、サービスエリア等に駐車できないなどやむを得ない場合、30分まで延長することができる。また、おおむね連続10分以上の中断を原則休憩とする。
今回の取りまとめを基に、厚生労働省は2022年12月に改善基準告示を改正、2024年4月から適用される時間外労働上限規制(年960時間)に向け、速やかに周知や荷主対策を実施する。
改善基準告示の見直しについて(トラック).pdf (1.06MB)
改善基準告示の見直しについて(バス).pdf (0.92MB)
改善基準告示の見直しについて(ハイヤー・タクシー).pdf (0.73MB)
参考資料(現行の改善基準告示の内容(一覧表)).pdf (0.1MB)
以上