安全衛生情報

2020-04-01 13:40:00

 本国の年度初めとなる本日4月1日、新入社員や新しく従業員を迎え入れている事業主様も少なくないと存じます。

ご承知のとおり、2020年度は、2019年12月に中華人民共和国の武漢市に端を発した新型コロナウィルスの世界的な広がりをうけ、日本においても雇用、経済等で甚大な損害を現在進行形で被っており、かつ、収束の見通しが見えない中での年度初めとなりました。

 このような状況下(史上最悪ともいえる経済混乱)で真っ先に検討・実施されれのが、「働き方改革」の名のもとの人員削減や労働時間のカットではないかと推察します。日頃「人なくして事業無し」「安全衛生は何ものにも優先する」ということを企業ポリシーに掲げている事業主様も、この未曽有の非常事態、経済危機に直面し「雇用の維持すらままならない」と頭を抱えていることと推察します。

 事業運営上一番の負担ともいえる人件費ですが、「安心して、安全に、そして健康的に働ける快適職場」の維持奮闘、十分配慮なさっているとは存じますが、改めて、当社からもそのご協力をお願いする次第です。「苦しい時の行動で企業の本音・本質が見える」との視点で、来年就職予定の学生諸子や、キャリアアップを検討中の即戦力社会人は起業の動きを冷静に見ています。そして、誰よりも関心をもって注視している従業員が「やむを得ない」と理解できる限度を超えた人件費削減は、結果として企業の生産性低下、労災や不良発生等、「事故リスク増大の要因」となります。

 危機的状況であるがこそ、机上の理論と言われても敢えて、事業主様におかれましては労働契約法上の「安全配慮義務履行」を忘れず、ブレず、「安全・安心・健康」な職場を守って頂きたいと切に希望します。一緒にこの未曽有の困難を乗り切りましょう。