日記

2021-12-04 04:30:00

【日記】無人のごみ収集車がバックし倉庫と挟まれ死亡

教訓:<平坦な道でも(特に一人作業時は)輪止めをする習慣を身につけよう!

 

 2021年12月1日午前11時5分ごろ、鹿児島県霧島市内の店舗駐車場で、伊佐市大口針持の男性会社員(70)が、ごみを収集中、後退してきた無人のごみ収集車と倉庫に挟まれた男性は胸を強く圧迫され、搬送先の病院で死亡した。霧島警察署によると、男性はごみ収集車を運転。車を止めた後、倉庫のごみを1人で集めていた。同11時50分ごろ、店員が「倉庫と車の間に人が挟まれている」と110番した。

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情報元:南日本新聞2021.12.1

以上

2021-12-04 04:10:00

【日記】フォークリフトに挟まれ男性死亡

<フォークリフトによる死亡災害情報>

フォークリフトを使用した一人作業で死亡災害のニュースがあったので、紹介します。

フォークリフトは技能講習で簡単に運転操作資格が取れ、かつ便利な荷揚げ重機ですが、車重も重く、車体横転や挟まれ事故があると死亡災害につながる危険性が高い重機です。運転及び取扱作業は、安全を確保して焦らず慌てず行いましょう。

 

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 2021年11月30日午後6時50分ごろ、北海道旭川市台場1の6の石材会社の工場内で、同市東旭川北1の2、会社役員丸谷治光さん(63)がフォークリフトと運搬車の間に挟まれていると119番通報があり、現地で死亡が確認された。

丸谷さんは胸部を挟まれており、旭川中央警察署は、何らかの原因でフォークリフトか運搬車のどちらかが動いたとみて調べている。同署によるとフォークリフト、運搬車ともエンジンなど動力は停止し、積載物はなかった

丸谷さんは同日午前から1人で作業をしていたとみられ、夕方になっても自宅に戻らないと妻から連絡を受けた親族が工場に出向き丸谷さんを発見した。

情報元:北海道新聞2021.12.1

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以上

2021-12-02 03:02:00

【日記】今更ですが、「安全第一」とは?

 企業は「営利」を目的とした集団です。なので、利益を追求するのは本来の姿であり、僕もそこに異論はありません。そのうえで、大事なのは「利益の稼ぎ方」ではないかと思います。

 有名な標語で「安全第一」という言葉があります。この言葉、実はこれだけれはその真意が伝わりにくい言葉です。というか誤解している人が多い言葉でもあります。本当は続きがあるのです。

 

 かつて、米国のUSスチール社では「生産第一、品質第二、安全第三」という経営方針を社長室に掲げ、これを日々自分に言い聞かせていました。しかし、1900年初期、不況の米国では労働力不足も深刻化し、劣悪危険な鉄鋼ラインの作業現場で決して少なくはない労働災害・休業災害も発生していました。敬虔なクリスチャンでもあったエルバート.H.ゲーリー社長は「同じ神の子である人たちがこんな悲惨な災害を被り、不幸に合っているのは見るに堪えない」と人道的見地から「安全第一、品質第二、生産第三」と経営方針を変えたところ、労働災害が減少し結果休業者も減り、安定した生産活動を継続できるようになりました。それは結果として「安定した品質の確保」にもつながり、第二次世界大戦時の労働者不足にもかかわらず、災害もなく、生産性も高く、かつ品質も優れていたため「safety-First」は全米を一世風靡しました。

 そうです。「安全第一」は作業員に注意喚起を求めるものではなく、経営者が常日頃から肝に銘じなければいけない「経営方針」であり「トップの経営姿勢」なのです。残念ながら、今日では本来の「人道主義的経営方針」としての言葉ではなく、現場の作業者の注意力に安全を求める言葉として、誤用されることが少なくないと感じています。

 

 労働力不足が深刻化し、かつ高齢化が進んでいる現代、掛け声倒れの「安全第一」にしないためにも、企業の生産性を安定して高めるためにも、この言葉「安全第一、品質第二、生産第三」の真意は、今一度一考すべきものがあると考えます。

 

2021-11-29 17:26:00

ハンドポケットが恋しい季節?ですが・・・。

12月を間近に控え、朝と夜の冷え込みが急に厳しくなってきました。

最近、街を歩いていると、ズボンのポケットに両手を入れたまま歩いている人、ハンズ(イン)ポケットの人が目に付くようになりました。

ところで、なぜハンズ(イン)ポケットは危ない?と言われるのでしょうか?

 ご承知のとおり、人はそもそも「四つ足動物」です。四足歩行時は、頭(脳)の位置はそれほど地面から離れていませんでした。なので、足(後ろ足)や手(前足)がバランスを崩してコケても、顎や顔に怪我する程度で、少なくとも転倒で死に至ることは殆どありませんでした。

進化と共に2足歩行になり、結果として体で一番重要な器官の一つ「脳」が一番高い位置になりましたが、人の頭がい骨の進化(地上から1m以上の高さで脳が活動するリスクに備えた頭がい骨の進化)は追いついていません。結果、直立歩行状態から地面に頭がい骨を直撃すると死に至る現象が起きることになりました。俗に「1mは一命取る」と言われる被災です。

ある実験では1.6mの人の頭蓋骨が地面にぶつかるまで0.3秒だそうです。とっさの躓き時、それを目と筋肉(体)で感知し脳に伝え、脳が認識し、生命の危険を判断し、防御の手をズボンポケットから出す(運動神経に指示を出す)まで0.5秒。そうです。間に合わないのです。

寒さを感じたら、手袋を使用する等でハンドポケットを防ぎ、安全安心な姿で歩行して「カケガエノナイ命」を守りましょう。

 

2021-11-22 17:27:00

この時期になると思い出す死亡災害

この時期になると毎年思い出す死亡災害があります。

2013年11月14日、当時務めていた勤務先が業務を委託した会社の従業員さんが作業現場で亡くなりました。

死亡災害です。

 

私も会社(東京)で一報を受け、急遽現地へ駆けつけましたが、到着する前に途中で「被災者が亡くなられた」と現地から連絡を受けました。

被災者は、業務に関係する分野では最難関の国家資格もお持ちのプロ中のプロでした。だけど起きてしまった・・・。

 

被災者のご家族(ご遺族)の無念を葬祭に出席した上司経由で聞いた時は、自分も胸が張り裂けんばかりの無念と悔しさを感じたことを今でもハッキリと覚えています。

労働安全衛生の業務に携わる者として、決して起こしてはいけない災害が「死亡災害」「重傷災害」ですが、管理部門ではありましたが、この前後含め4件の死亡災害と13件の重傷災害を経験しました。

 

そのうえで学んだことは「どんな小さな災害の芽も逃してはならない!」「どんなベテランでも、どんな単純作業でも、基本を疎かにしてはいけない!」という教訓でした。

「もう誰も悲しませたくない!という思いを胸に、これからも微力を尽くし続けたいと思います。